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SQL Server 2005で実現するクラスタリング
第3回:仮想的なクラスタリングの実現
著者:
イー・キャッシュ 小関 茂徳
2006/7/14
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「MCSC-SV2」におけるクラスタノードの設定
「MCSC-SV1」がクラスタノードに参加したら、続いて「MSCS-SV2」もクラスタノードに追加させます。
「MSCS-SV1」の時と同様ですが、「MSCS-SV2」を起動させ、「マイネットワーク」のプロパティ画面を開き、「ローカルエリア接続2」の名前を「Private」に変更します。名前を変更したら、「Private」のプロパティを開き、TCP/IPの設定画面を表5の通りに設定します。
IPアドレス
サブネットマスク
10.233.0.2
255.255.255.0
表5:「MSCS-SV2」クラスタ通信用ネットワークのTCP/IP設定
続いて、「管理ツール」から「クラスタアドミニストレータ」を選択すると、「クラスタへの接続を開く」ダイアログボックスが起動しますので、操作には「クラスタへのノードの追加」、クラスタまたはサーバ名には「MSCS」を選択します。
「コンピュータの選択」ウィザードでは、クラスタノードとなる「MSCS-SV2」を設定します。設定した内容で、ノードへの接続や適合性の分析が実行されます。
正常に分析が終了したら、MSCS-SV1と同様にその他の設定項目は以下のような内容で構成します。
クラスタサービスアカウント
ユーザ名
パスワード
ドメイン
ドメインコントローラで設定したもの
test.local
表6:クラスタノード追加時のサービスアカウントの設定
上記の手順が終了したら、「MSCS-SV1」と同様に「クラスタアドミニストレータ」の管理画面で追加した「MSCS-SV2」ノードを確認することができます。
まとめ
前回から、Virutual Server上で動作するフェイルオーバークラスタリング環境の構築方法を説明してきました。ここでは行っておりませんが、すでにフェイルオーバークラスタリング環境が動作できる状態になっております。「MSCS-SV1」のネットワークを切断するなどをして、試してみるのもよいでしょう。
そして次回からは、本連載の主題である「SQL Serer 2005」のフェイルオーバークラスタリングを実現する方法について迫っていきます。
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著者プロフィール
イー・キャッシュ株式会社 小関 茂徳
ビジネス支援事業部 ビジネスアドミニストレーター
イーキャッシュにて事業化計画から製品化計画、販売戦略までのビジネスデザインを中心として展開している事業に携わっている。2006年度からはRFID関連事業でつちかったプラットフォーム製品の開発技術を活かして、モバイルプラットフォーム分野における仮想マシンの開発や半導体開発とともに新規事業開発提案を推進している。
INDEX
第3回:仮想的なクラスタリングの実現
フェイルオーバークラスタリング環境の構築
共有ディスクの設定
「MCSC-SV2」におけるクラスタノードの設定