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			| 徹底比較!! Red Hat vs SUSE |  
			| 第1回:RHELとSLESとの各種スペック比較
 著者:日本アイ・ビー・エム  原田 真   2006/1/16
 
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		| RHEL4に関しての注意点 | 
		
		| ここまででサポートされる最大論理CPU数および最大メモリ容量について解説しましたが、RHEL4に関してはさらに注意しなければならないことがあります。
 
 RHELと呼ばれるものには、いくつかの異なったエディションがあります。サーバ・ソリューションのRHEL"AS"およびRHEL"ES"、クライアントソリューションのRHEL"WS"およびRed Hat Desktopの4つがあります。これまでに解説してきた内容は、最もハイエンド環境向けであるRHEL4"AS"に関してであり、残りの3つのエディションでは、サポートされる最大物理CPU数(論理CPUではない)および最大メモリ容量に関してさらに制限が加わります。
 
 RHEL4"ES"では物理CPU数2/16GBメモリまで、RHEL4"WS"では物理CPU数2まで、Red Hat Desktop 4では物理CPU数1/4GBメモリまでのサポートとなります。実際には、この4つのエディションで使用されるカーネルはすべて同一で、技術的にはエディションによる相違はありませんが、サポートを受けることができなくなりますので注意してください。
 
 
 
			
			| エディション | 最大物理CPU | 最大メモリ |  
			| RHEL4 AS | x86 | 32(注1) | 64GB |  
			| AMD64/EM64T | 8(注1) | 64GB |  
			| RHEL4 ES | 2 | 16GB |  
			| RHEL4 WS | 2 | 64GB |  
			| Red Hat Desktop | 1 | 4GB |  表3:RHEL4のエディションによる制限
 
 
 
		※注1:
		1物理CPU=1論理CPUの場合、マルチコアCPUなどでは論理CPU数に応じて物理CPU数が減ります。
		 SLES9に関しては、このようなエディションによる制限はありません。
 
 
 
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		| ファイルシステム | 
		
		| RHEL4とSLES9では使用可能なファイルシステムが異なります。
 
 
 
			
			|  | RHEL4 | SLES9 |  
			| 非ジャーナル系 | ext2 | ○ | ○ |  
			| ジャーナル系 | ext3 | ◎ | ○ |  
			| ReiserFS |  | ◎ |  
			| JFS |  | ○ |  
			| XFS |  | ○ |  表4:ファイルシステムの比較
 
 
 
		※◎:
		デフォルトで使用されるファイルシステム
		 RHEL4では非ジャーナル系のext2およびジャーナル系のext3をサポートしており、デフォルトではext3が使用されます。SLES9ではext2やext3に加えて、ジャーナル系のReiserFSとJFS、XFSもサポートされ、デフォルトではReiserFSが使用されます。
 
 また、サポートされる最大ファイルシステムサイズおよび最大ファイルサイズも異なります。
 
 
 
			
			|  | RHEL4 | SLES9 |  
			| 最大ファイルシステムサイズ | ext3 | 8TB | 16TB |  
			| ReiserFS | - | 1TB |  
			| 最大ファイルサイズ | ext3 | 8TB | 2TB |  
			| ReiserFS | - | 16TB |  表5:サポートされる最大ファイルシステム/ファイルサイズ
 
 ReiserFSを使用すれば、SLES9の方がRHEL4よりも大きなファイルやファイルシステムを使用することができ、より大規模な環境で使用することが可能です。しかし、バックアップツールによってはReiserFSのサポートがないので、選定の際には注意が必要です。
 
 
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 | 著者プロフィール 日本アイ・ビー・エム株式会社  原田 真
 日本アイ・ビー・エム株式会社 xSeriesテクニカル・サポート所属
 1999年のLinuxサポートセンターの設立以来、一貫して先進Linux関連プロジェクトやLinuxビジネスの開発、特に新製品に関するサポートに従事。現在は、xSeriesハードウェア・プラットフォームのLinuxサポートを担当。
 
 
 
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