こころの健康のためのキャリアとは?
キャリアアンカーを知ろう!
 仕事をしていく上での自己理解の1つに、自分の「キャリアアンカー」を見つけることがあります。キャリアアンカーとは、米国マサチューセッツ工科大学のエドガー・シャイン教授が提唱した概念で、個人のキャリアのあり方を導き、方向付ける錨であり、キャリアの諸決定を組織化し決定する自己概念で、一度形成されると長期的な職業生活におけるよりどころとなるものです。もっと簡単にいえば、キャリアを考える上で「どうしても譲りたくないもの」となります。
		
		 キャリアアンカーの構成要素は、以下の3つです。
		
		・自分は何が得意で、何が不得意か、といった才能や能力
		・自分が本当にやりたいことは何か、何をしているときが充実感を得られるのか、といった動機や欲求
		・自分はどんなことに価値を見いだしているのか、といった価値観や態度
		
		 キャリアアンカーは、キャリアの選択に直面した際に、初めて見えてくるものと言えますが、日ごろから自分には何ができて、何に興味があり、どんなことに価値観を感じているのかを意識し、理解しておくことは、職業上のキャリア選択だけでなく、生き方を選択する上でもとても大切なことと言えるでしょう。
		
		 図3は「自分がどんなキャリアを歩みたいと思っているか」「仕事に何を求めているのか」、といったキャリア志向を表したものです。この8つのキャリアアンカーは、米国のシャイン博士が分類したもので、個人が長いキャリアを歩んでいく上で、自分らしく生きられるよりどころと考えられています。さて、あなたはどのキャリア志向でしたか?
こころの健康は、自分らしい働き方、生き方があってこそ
 「忙しくても30歳までにはテクニカル系の資格を3以上取得し、将来はシステムアナリストになる。そのためには残業も勉強もいとわない」と考える人もいれば、「自分は家族との時間を何より大切にしたいから通勤時間が短くて残業のない会社がいい」と考える人もいます。自分が何を大切にし、仕事や生活から何を得たいのかは人それぞれです。
		
		 しかし「自分が何に生きがいを感じているのか」「自分はどんなキャリアを歩んでいきたいのか」「仕事に何を求めているのか」に気づいていない人は意外に多いものです。
		
		 「自分はこのままでいいのか」「今の仕事は何となく自分に合っていない気がする」と感じたら、あらためてゆっくりと自分は何を大切にして生きていきたいのか、仕事から何を求めているのかを考えてみるとよいでしょう。これに気づくことによって、今までの仕事の中からも自分なりの意味や意義を見いだすことができるようになるでしょうし、そこから得られる喜びやストレスも大きく異なってくるようになるでしょう。
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