【AIの進化が加速】「Google I/O 2025」で見えたGeminiと検索の未来図

はじめに

本連載は、生成AIコミュニティ「IKIGAI lab.」で活動している8名で運営しています。この記事を通して、ぜひ皆さまも各々の半歩先の未来を想像しながら、色々な価値観を楽しんでいただけると嬉しいです。

毎年注目を集めるGoogleの開発者会議「Google I/O」。2025年もまた、AIの話題を中心とした数々の発表がありました。そこで今回は、本イベントにおいて筆者が特に注目した発表を中心に、要点を整理して紹介します!

Google I/Oで発表されたトピック

AIモデルの進化

Googleは「Gemini 2.5 Flash」および「Gemini 2.5 Pro」を発表しました。高速で効率的なFlash、そして強化推論機能「Deep Think」を備えたProは、コーディングや複雑なタスクにおいて圧倒的なパフォーマンスを発揮し、あらゆる領域でAIの適応力が進化していることが伺えます。

【参照】「AI Mode in Google Search: Updates from Google I/O 2025」

Geminiアプリ：個別最適化されたAI体験へ

Geminiは、日常を支える“第2の脳”となるべく、AIアシスタントとしての進化を遂げています。

Gemini Live

Gemini Liveはスマートフォンのカメラや画面共有で、Geminiがユーザーの視点や状況を理解しサポートする機能です。Android/iOSで無料提供開始。見ているものへの質問やリアルタイムの視覚支援が可能で、Googleアプリ連携や自然な音声対話も実現。日常生活で役立つAIアシスタントを目指します。

Deep Research

Deep Researchは、公開情報に加えてあなたのプライベートデータ(PDFや画像など)も参照し、カスタマイズされた詳細な調査レポートを作成できます。近日中にGoogle DriveやGmailとの連携も可能になります。

Canvas

Gemini 2.5モデルによって進化し、インタラクティブなインフォグラフィックやクイズ、多言語対応の会話形式ポッドキャストなどを生成できます。特にGemini 2.5 Proは複雑なアイデアをコードに変換する「ヴァイブコーディング」を支援し、アプリ制作の敷居を下げます。これらの機能は、創造性や情報分析の新たな可能性を広げます。

学習支援機能

Geminiアプリには、学びを支援する機能が搭載されています。特にインタラクティブなクイズ機能が提供開始されました。カスタマイズされたクイズ作成、回答へのフィードバック、苦手分野に焦点を当てたフォローアップで学びをサポートします。Gemini 2.5 ProはLearnLMと組み合わされ、学習に最適なモデルとして教育者から高く評価されています。

Gemini in Chrome

Google ChromeのGemini機能は、ウェブ閲覧中にGeminiを利用して質問したり、ウェブページの複雑な情報を要約したりできる仕組みです。将来的には、複数のタブを横断して情報を処理したり、ウェブサイトの操作を行ったりすることも可能になる予定です。

パーソナルコンテキスト機能

ユーザーの許可に基づき、GmailやGoogleドライブ、検索履歴など個人の情報や文脈をGeminiが参照する仕組みです。これにより、よりパーソナルで役立つサポートを提供します。常にプライバシー保護と透明性を確保し、ユーザーの管理下で運用されます。Gmailでの返信提案や、検索結果の最適化などが可能になり、日常生活でAIをより役立つものにします。

【参照】「Google I/O 2025: Sundar Pichaiの基調講演」
【参照】「Gemini アプリ: Google I/O 2025で発表した７アップデート」
【参照】「Google I/O 2025: 普遍的な AI アシスタントとしての Gemini」

生成メディアの革新

画像・動画・音楽といったメディア生成AIモデルの画期的なアップデートを発表しました。新しいモデルは、より高品質で、かつてない表現力を実現し、クリエイターやユーザーの創造性をさらに解き放つことが期待されます。

発表された主なモデルは以下の通りです。

Imagen 4

高画質、優れたテキスト・タイポグラフィ生成が特長。最大2K解像度に対応し、細かい部分も鮮明に描写。美麗な画像、プレゼン資料、印刷物などに最適です。

Veo 3

最先端の動画生成モデル。音声付き動画生成を初めて実現し、背景音や対話なども生成可能。物理法則も理解し、高品質な映像を作成します。

Lyria 2 / RealTime

音楽制作を支援するモデル。Lyria 2は高度な楽曲制作を、Lyria RealTimeはリアルタイムでインタラクティブな音楽生成を実現。誰もが生成AI音楽を演奏できます。

【参照】「Imagen 4, Veo 3: Googleの最新のメディア生成モデル」

Google検索体験の刷新

AI Mode

Google検索の最も強力なAI検索モード。複雑な問いをサブトピックに分解し、それぞれのサブトピックの検索を同時に実行します。その結果、ウェブ上の膨大な情報から関連性の高いコンテンツを深く探索し、網羅的な結果を提示します。

Search Live

Google検索に導入されたProject Astraのライブ機能。スマートフォンのカメラで写しているものについて、リアルタイムで会話しながら検索できます。

AI Overviews

重要な情報を要約し、検索効率を飛躍的に向上させます。Google検索の機能で、ユーザーの質問に対し、ウェブサイトへのリンクと共に役立つ情報を要約して提供します。

【参照】「Google 検索の AI Mode : Google I/O 2025 でのアップデート」

まとめ

「Google I/O 2025」では、Geminiを中核に据えた生成AIの進化、検索体験の刷新、画像・動画・音楽生成の新技術など、幅広い革新が発表されました。こうした機能をより深く、快適に使いこなすには、Googleが提供するサブスクリプションの活用が有効です。

• Google AI Proは5/20より提供開始され日本では月額2900円
• Google AI Ultraは5/20より米国から提供開始され、月額249.99米ドル。今後さらに多くの国で提供予定です。初めて利用する方には最初の3ヶ月間は50%割引となる特典あり

使いたい機能や目的に応じて、自分にぴったりのプランを選びGoogleツールを活用してみてください!

【参照】「Google I/O 2025: Sundar Pichaiの基調講演」

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