「WebGPU」の基礎と3DCG開発のはじめかた

開発環境の用意
3DCGプログラミングを行うには2025年4月現在でWebブラウザ「Google Chrome」が必須で、コードエディタは「Visual Studio Code」(以下、VS Code)をお勧めします。恐らく皆さんはどちらもインストールされているでしょうが、まだインストールしていない場合は、次のように2つともインストールしてください。
Google Chromeのインストール
Google Chromeの公式サイトで「Chromeをダウンロード」からダウンロードしてインストールしてください(図5)。インストール手順は、画面の指示に従っていけば完了するので、ここでは説明を割愛します。
VS Codeのインストール
VS Codeの公式サイトにアクセスして、「Download for Windows(またはmacOS、またはLinux)」からダウンロードしてインストールしてください(図6)。こちらも、インストール手順は画面の指示に従っていけば完了するので、説明は割愛します。また、ここではコードエディタとしてVS Codeをお勧めしましたが、必ずしもVS CodeでなくてもOKです。
はじめてのJavaScriptプログラミング
開発環境が準備できたら、手始めにシンプルなWebブラウザアプリを作ってみましょう。VS Codeなどで「HTML5+CSS+JavaScript」のコードを「index.html」ファイルの中に全てコーディングします。
なお、ここではコーディングしませんが、WebGPUはHTML5の<canvas>タグが描画領域で、JavaScriptでプログラミングします。次のサンプルコードをindex.htmlファイルにコーディングしたら、Google Chromeで開いてみてください(図7)。
・index.htmlのサンプルコード<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTML5+CSS+JavaScriptサンプル</title>
<style>
html,
body {
width: 100%;
height: 100%;
margin: 0;
padding : 0;
}
div {
width: 100%;
height: 50%;
}
</style>
</head>
<body>
<div id="upper"></div>
<div id="lower"></div>
<script>
let upper = document.querySelector("#upper");
upper.style = "background-color: #666";
let lower = document.querySelector("#lower");
lower.style = "background-color: #333";
</script>
</body>
</html>
【サンプルコードの解説】
<!doctype html>タグでこのindex.htmlがHTMLのバージョン5であることを宣言します。
<html>~</html>タグの間に<head>タグと<body>タグをコーディングします。
<head>~</head>タグの中で<style>~</style>タグにCSS(装飾を宣言するスタイルシート)を記述します。<div>タグを画面幅いっぱい、高さ半分にセットします。
<body>~</body>タグに本文の<div>タグを2つ配置します。
<script>~</script>タグでJavaScriptをコーディングします。document.querySelector("#upper")でIDが"#upper"のセレクタを取得し、ライトグレーの背景色にセットします。IDが"#lower"のセレクタを取得し、ダークグレーの背景色をセットします。
筆者が書籍の執筆を始めた当初は、ほとんどコラムを書いていませんでした。と言うか、1冊目は1つもコラムを書かなかったかもしれません。あまりにもコラムがないので、編集部から「コラムを入れてください」と催促されていたほどです。
そこからコラムを書くようになって何冊目かの読者レビューで「何気にコラムが役立った」と書かれていて「コラムも大事なんだ」と分かり、書籍を書く際は必ずコラムを入れるようになりました。…というコラムでした。
おわりに
今回は新連載の第1回として、Webブラウザ上で3DCGを描画するための3D機能「WebGPU」について、JavaScriptでプログラミングするために知っておきたい基礎知識の解説と、実際に簡単なプログラミングを行ってみました。
次回は「HTML5+CSS+JavaScript」でプロミングしていく上で、最低限知っておくべき文法について解説します。
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